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女性科学者へ贈られる「猿橋賞」を創設したことで知られる猿橋勝子さん。
気象庁気象研究所に勤務し、専門は地球化学だった。
1954年、ビキニ環礁で行われた、アメリカの水爆実験による海水汚染データ分析に着手。
しかし当初、「大事なサンプルを女性に任せられない」と他の男性研究者から反発された。
最終的には、猿橋さんの分析技術の高さが証明され、放射性物質汚染データの解析を任されることとなった。
すると、猿橋さんの分析結果から、海洋汚染濃度はアメリカが発表していた数倍から数十倍であることが判明。
この結果に、核開発を進めていたアメリカは猛反発した。
(米は「水爆はクリーンな爆弾である」と宣伝していた。関連:
ポーリング博士)
その後、猿橋さんはアメリカで現地の研究者との分析競争を行い勝利。
核兵器開発による大気・海洋の放射能汚染がいかに危険であるかを証明した。
これらの研究は、1963年大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約(通称部分的核実験禁止条約:PTBT)締結にも影響を与えた。
1981年「猿橋賞」を創設。
日本の女性科学者の研究へ先見性ある評価を続け、その研究活動を勇気付けてきた。
猿橋さんは、なかなか評価されない研究者を励ましてきた。
「純粋な思いから生まれたのが本当の科学です」
今年(2007年)9月に逝去された。
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スタジオゲストの中村桂子(遺伝学者)博士は語っていました。
「猿橋さんは、研究に対しては厳しい方でしたが、
男性社会の中にあっても肩肘をはらず、しなやかな方でした」
「猿橋さんは、先生とのよき出会いがありました。
三宅泰雄先生は猿橋さんをよく指導してくださったそうです」
「現在の女性研究者の割合は12%です。
今までの科学は、ミクロとマクロに偏った研究が多かったように思います。
これからは、女性の発想でその中間、例えば環境分野など生活に即した科学の発展に期待が持てるのではないでしょうか」
参考資料:
NHK クローズアップ現代、11月22日(木)放送「女性科学者の闘い〜猿橋勝子さんが遺したもの〜」
(感想)
「純粋な思いから生まれたのが本当の科学です」との猿橋さんの言葉が、まっすぐに胸に入ってきました。
中村博士の「生活に即した研究」との言葉も胸に残りましたよ。